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野の花図鑑

や行・・・の花

ヤエムグラ   (八重葎)  アカネ科


花期:春

「八重」というのは,葉が輪生する様子を指しています。

「葎(ムグラ)」というのは繁茂してやぶを作る蔓草の総称

他に,ムグラという名前が付く植物としては,カナムグラがあります。

ヤシオツツジ  ツツジ科  ツツジ属

アカヤシオ、シロヤシオ、ムラサキヤシオの総称。

栃木県の県花としてのヤシオツツジは、その中のアカヤシオを指す。

栃木県のシンボルとして、高原に春の到来を告げる「ヤシオツツジ」、
実は種としての正式名称ではないようです。

「ヤシオ」を冠するつつじとしては、「アカヤシオ」、
またゴヨウツツジ(五葉躑躅)とも呼ばれる「シロヤシオ」の
2種が知られていているようです。

ヤナギラン  (柳蘭)  アカバナ科

 

花期:夏

 

細長い葉がヤナギ(柳)に似ていて,花がラン(蘭)の花を思わせるところから,
このように名付けられました。

枝分れしない茎が高く立ち上がり,
茎の先に長い穂状の花序を付け赤紫色の花をつけます。

ヤブコウジ  (藪柑子) ヤブコウジ科  ヤブコウジ属  

常緑小低木
日本各地の山地の木陰に生える。高さ
1020cm
地下茎を伸ばしてふえる。
葉は
34個が輪生状に互生し、長さ413cmの長楕円形で、
細かい鋸歯。葉や鱗片葉の脇から花序を出し、
花を散形状に2〜5個下向きに開き、白色で5裂する。
雄しべは5個。雌しべは
1個。
果実は球形で、
10月頃赤く熟す。花期は78月。

ヤブデマリ  (藪手毬)  スイカズラ科

花期:春

 

山野の谷沿いや川沿いに多く生える落葉小高木です。

枝先に散形花序を出して,直径 5 ミリ程度の小さな両生かを付け,
縁を直径
34 センチの装飾花が取り巻きます。

オオデマリ(大手毬)は学名上はヤブデマリの母種となっていますが,
オオデマリは全てが装飾花になっています。

ヤブラン  (薮蘭)  ユリ科 
 

花期:秋

 

紫色の小さな花が穂状についています。
園芸品種では斑入りの葉のものがあり,
花がないときにも観賞に供されます。

ヤマアジサイ  (山紫陽花)  ユキノシタ科   
 

花期:夏

 

ガクアジサイ(額紫陽花)に似ています。

薄暗い林の下や沢沿いに生えます。

花の色は赤,青,白などです。

葉に光沢がないところが特徴だそうです。

ヤマエンゴサク  (山延胡索)  キケマン属  エンゴサク亜属  エンゴサク節 

ケシ科の多年草。

エゾエンゴサクやジロボウエンゴサクに近縁である。

地下に径約1センチメートルの塊茎があり、1本の茎を出す。
葉は茎に
2枚互生し、233出複葉、小葉は線形または卵円形。

茎の先端に総状花序をつくり、淡紅紫色花を数個開く。

山地の林の道端に生え、本州、九州、および朝鮮半島、中国東北部に広く分布する。

ヤマグルマ  (山車)  ヤマグルマ科  常緑高木

トリモチノキともいう。

幹は直立性で、高さ15メートル以上になる。

葉は長い柄があり、枝先にやや輪生状につく。
葉身は狭倒卵形または倒卵形で先端はとがり、

縁(へり)の上部に鈍鋸歯(どんきょし)があり、革質で光沢がある。
6月ころ、枝先に総状花序をつくり、 長い柄のある黄緑色花を数個または多数開く。

花被片(かひへん)はなく、雄しべは多数。雌しべは510枚の心皮が輪状に並ぶ。

果実は510個の袋果からなり、径約1センチメートル。

山地の林内に生え、中部地方以西の本州から沖縄、および中国に分布する。

111種で類縁関係のものがほとんどない珍しい植物である。名は、
枝先に葉が車輪状につくことによる。

別名は、昔、樹皮からとりもちを製したことによる

ヤマザクラ  (山桜) バラ科 サクラ属  落葉高木

日本の野生の桜の代表的な種で、和歌にも数多く詠まれている。

サクラの仲間では寿命が長く大木になる。

ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。

多くの場合葉芽と花が同時に展開する(開く)ので、
これがソメイヨシノと区別する大きな特徴となる。

日本列島、朝鮮半島に分布。

開花時期は34月頃

ヤマシャクヤク  (山芍薬)  ボタン科

分布:関東以西の本州,四国,九州,朝鮮半島
花期:春

 

シャクヤク(芍薬)に似ていて山地に自生することからついた名前です。
ピンク色の花の咲くものは,ベニバナヤマシャクヤクです。


この写真は友人から鉢植えを頂いたものを撮りました。

ヤマツツジ  (山躑躅)  ツツジ科

花期:春

 

山野に生える高さ 1 4 メートルの半落葉低木です。

葉は互生し,両面に褐色の粗い毛が生えています。

やや小さい朱色〜赤色の花をつけます。雄しべは 5 本です。

ヤマハッカ  山薄荷  シソ科  多年草


地下に木質化した塊状の地下茎がある。

茎は分枝し、断面は四角形。葉は対生し、卵形で有翼の柄がある。

秋、枝先に青紫色花をまばらに開く。

花冠は筒状をなして先は二唇形となり、長さ79ミリメートル、下唇は前に突き出し、

上唇は立ち上がって4裂し、濃紫色の斑点(はんてん)がある。

日当りのよい丘陵の草地に生える。日本および朝鮮半島、中国に分布する。

ヤマハナソウ  (山鼻草)    ユキノシタ科 ユキノシタ属

花期は5〜7月。北海道に分布する。

山地の湿った岩場や急斜面に生える多年草で、高さ10〜40センチ。

全体に毛が多く、葉は根生葉のみで長円形〜卵形、粗い鋸歯があり、基部は葉柄状に急に細くなる。
花はまばらな円錐花序に付ける。径7〜8ミリで、花弁は5枚、白色で中央に黄斑がある。



ヤマハハコ  (山母子)  キク科   ヤマハハコ
 

別名:ヤマホウコ
 
花期:夏

  ハハコグサ(母子草)に似ています。
本州(石川県以北) 場所:日当たりの良い山地・高山.
花の時期:8、9月. 花の色:白色. 草丈:3070cm. 茎: 茎は硬く灰色の軟毛を密生する。

ヤマブキ(山吹)  バラ科 

花期:春

 

ヤマブキ(山吹)のように見える白花のものがありますが,
それはシロヤマブキ(白山吹)というものであり別種です。

ヤマブキは 5 弁花で,シロヤマブキは 4 弁花です。

ヤマブキショウマ  (山吹升麻)  バラ科

花期:夏

 

葉がヤマブキ(山吹)似ているから。

トリアシショウマ(鳥足升麻)というのもありますが,それはユキノシタ科です。
 
林の中の薄暗いところに多いように思います。

ヤマボウシ  (山法師)  ミズキ科  ヤマボウシ属

ヤマボウシは本州から九州に分布する落葉の亜高木。

朝鮮から中国にも分布する。ブナ林にも生育するが、
丘陵地帯の二次林にも生育する。適潤地で良く生育し、

乾燥する場所ではあまり生育が良くない。

近年庭園などに植栽されることが多くなったが、
乾燥する場所では成績が良くないので留意が必要。

葉は葉脈がはっきりしており、この仲間の特徴をよく示している。
初夏に特徴のある花を咲かせて目立つ。

4枚の花弁のように見えるのは総苞であり、その中心に多数の花がつく。

花弁は4枚、雄しべは4本である。和名は山法師であり、
白い総苞が白いずきんをかぶった山法師を連想することから付けられた。

秋には赤いイチゴを連想させるような果実ができ、甘くて食べられる。

ヤマホタルブクロ  (山蛍袋)  キキョウ科  ホタルブクロ属

山野の草地に生える高さ3060cmの多年草で、

枝先に長さ4cm位の筒形の花を咲かせ、先は浅く5裂する。
濃い赤紫から白まで色の変化がある。

ヤマユリ  (山百合)  ユリ科


花期:夏

別名:ヨシノユリ(吉野百合),エイザンユリ(叡山百合),ホウライジユリ(鳳来寺百合)
ヤマユリは日本特有のユリで、近畿地方から東北地方までの広い範囲に分布しています。 

撮影:角田山

ユキザサ  (雪笹)  ユリ科 

花期:春〜初夏

 

白い花を雪にたとえ,葉が笹のようであるからという命名です。

ユキワリコザクラ  (雪割小桜)  サクラソウ科  サクラソウ属   


花期】5〜6月

「ユキワリ」とは,雪解けとともに花を咲かせはじめるというニュアンスが込められた枕詞のようなもの。

サクラソウ科のユキワリソウも,同じくユキワリソウの通称で広く知られるキンポウゲ科のミスミソウも,花期がかなり早い植物である。

標準和名でいうところのユキワリソウは,他のサクラソウ類よりも小型で色がやや淡い花と葉の裏のクリーム色の粉が特徴である。

しかし,北海道から九州までと分布域が広いだけあって,変異が大きい。

東北地方よりも北の地域では,葉柄がはっきりとしていて鋸歯が目立たない株が見られ,ユキワリコザクラとして区別されている。

生育地山地〜亜高山の岩場や湿地の周辺,草原など 

分布北海道,本州(東北地方) 

ユキワリソウ(雪割草)  キンポウゲ科


別名:ミスミソウ(三角草)
花期:春

 

艶のある葉は 3 つに別れて,先がちょっととがっていて,トランプの「クラブ」に似ています。

「ミスミソウ(三角草)」とも呼ばれるそうです。
 

早春にまだ雪が残っている 3 4 月頃咲くので,弥彦・角田山麓で咲き乱れます。

ユズリハ・実 (譲葉)    ユズリハ科  ユズリハ属

太平洋側の暖地の林中などに生える、 背の高い木。庭木などに使われる。

新葉が生長して古い葉が落ち、新旧交代が はっきりしていることから「譲る葉っぱ」、
それが「譲葉」になった。

新しい葉が出てくると古い葉を落とす植物の うちの代表的な木。

新年を迎えることになぞらえて、 正月の飾りにも使われる。

葉っぱと樹皮は薬用にもなる。

葉っぱのつけ根は赤い。

初夏に花が咲く。

ユリノキ  (百合の樹)  モクレン科


花期:初夏

別名:ハンテンボク(半纏木),チューリップノキ(チューリップの木)
 

初夏にチューリップのような白い花をつけるので,英名は tulip tree です。

ハンテンボク(半纏木)という別名は木の葉の形からです。

紅葉もきれいですね。

ヨウシュヤマゴボウ (洋種山牛蒡)   ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属

ヨウシュヤマゴボウの名は、西からきた類の山牛蒡であり、アメリカヤマゴボウとも呼ばる。

北アメリカ原産の帰化植物であり、草丈は1.5mほどになる大型の植物である。

放棄畑などでは大きく成長するが、やせ地でも結構成長し、
高さ
20cmほどの小さな個体でも結構立派な果実をつける。

このような小型でもまずは子孫をのこそうという戦略は、帰化植物としての資格十分である。

有毒植物に分類されており、若葉をおひたしにして食べたりすると

下痢・嘔吐・ジンマシンなどの軽度の中毒症状が出るという(硝酸カリやサポニン)。

果実は無毒であり、鳥さんに食べられて遠隔地に散布していただこうという戦略であろう。

ヨコヤマリンドウ (横山竜胆)   リンドウ科

分布:北海道
花期:
7-8

高山帯の乾いた草地に生える多年草。花冠は暗青紫色で長さ2cmほどで裂片は平開しない。

日本では大雪山の高山帯にしか見られない珍しい種である。

2007年旭岳〜トムラウシ縦走のときに撮影

ヨツバシオガマ  (四葉塩竈)   ゴマノハグサ科

高さ、花径、色2070cm2.5cmほど、濃いピンク
花期、生育地7〜8月、高山の草地
分布北海道と本州(中部以北)
特徴
・葉はふつう4枚、ときに3〜6枚が数段輪生し、長さ5cmほどで羽状に深く裂ける
・花は2〜7段、2〜4個ずつ輪生する
・2つに裂けた花冠の上唇は細長く、くちばし状になり、先がとがる

ヨツバヒヨドリ  (四葉鵯)  キク科

花期:秋

フジバカマ(藤袴),ヒヨドリバナ(鵯花),ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)の
花は互いによく似ていて区別がつけにくいですが,葉の切れ込みを見ればよいと思います。
フジバカマは,
3 つに深く裂けている。
ヒヨドリバナは,葉が裂けておらず対生する。
ヨツバヒヨドリは,葉が
3 5 枚輪生する。

ヨツバムグラ (四葉葎)  アカネ科   ヤエムグラ属  

日当たりのよい道端や畑のわき、田の畔に多い高さ20〜50pの多年草。

花期は5〜6月で、北海道から九州に分布する。

葉が4個ずつ輪生するのでこの名がついた。


野の花図鑑

や行・・・終

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