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野の花図鑑

ま行・・・の花

マイズルソウ(舞鶴草) ユリ科

高さ、花径、色1025cm3mmほど、白
花期、生育地5〜7月、山林の中、原野の木陰
分布北海道〜九州
特徴
・葉は心形で無毛
・花序は約20個の小花を鈴なりにつける
・実は球形でまだら模様から赤く熟す
由来
・葉の様子をツルが羽を広げた形に見立てたもの

マタタビ木天蓼(「もくてんりょう」) マタタビ科 マタタビ属の落葉蔓性木本

別名
夏梅ともいう。

特徴

葉は蔓状の枝に互生し葉柄があり、形は楕円形で細かい鋸歯を持つ。

6月から7月に径2cmほどの白い花を咲かせる。

雄株には雄蕊だけを持つ雄花を、両性株には雄蕊と雌蕊を持った両性花を着ける。

花弁のない雌蕊だけの雌花を着ける雌株もある。花をつける蔓の先端部の葉は、

花期に白化し、送粉昆虫を誘引するサインとなっていると考えられる。

近縁のミヤママタタビでは、桃色に着色する。

マツカゼソウ(松風草)  ミカン科


花期:晩夏〜秋

多年草です。葉は 3 3 出羽状複葉で,小葉は倒卵形で
柔らかく裏面は白色を帯びています。

枝の先に花序を出し,白い小さな花をたくさんつけます。
真夏の蒸し暑い日でしたが,日陰にあるマツカゼソウは実に涼しそうな雰囲気を
あたりに漂わせていました。


撮影:高尾山

マツムシソウ(松虫草)  マツムシソウ科   マツムシソウ属

日本の Scabiosa(スカビオサ)は、
ラテン語の 「
scabiea(疥癬(かいせん))」が 語源(かゆみの病気)。

松虫草は、皮膚病に効く薬草として 使われていた

 ・秋の草原に群生する。 一面に群生しているさまは見事♪

・紫色の美しい花。

・花のあと、海坊主のような形になる。

・「松虫草」の名は、花の終わったあとの 坊主頭のような姿が、

  仏具の伏鉦(ふせがね:俗称「松虫鉦 (名前は虫の音に由来)」)に 似ているところから。

 松虫の鳴く頃に咲くからとの説もある。 ・別名 「スカビオサ」 学名から。

マムシグサ (蝮草)  サトイモ科 


花期:春

別名:カントウマムシグサ(関東蝮草),ムラサキマムシグサ(紫蝮草)
 

5 月頃に特徴のある花をつけます。林の中に育ちます。

花のように見えるのは仏炎包(ぶつえんほう)で,
この色が緑色のものはカントウマムシグサ,紫褐色のものはムラサキマムシグサです。

 

蝮草と言われる由来は茎(本当は茎ではない)の模様が蝮に似ていることから。

マメガキ (豆柿)  カキノキ属

東北アジア原産のカキノキ属の植物。

葉は互生し、裏面が白味掛かる。6月頃に黄味掛かった白色の花を着ける。

雄花は雄しべ16、雌花は雌しべ1と退化した雄しべ8を持つ。秋には小さな液果が生り、
熟すと黄から黒紫に色付く。

液果は霜が降りる頃に渋が抜ける為一部食用にも供せられるが、
主に未熟果が柿渋の採取に用いられる。

マユミ (檀)  ニシキギ科


花期:晩春〜初夏

別名:ヤマニシキギ(山錦木)
 

マユミの「マ」は真,「ユミ」は弓,すなわち弓を作るのに有用な木の意味だそうです

マルバウスゴ   (丸葉臼子) ツツジ科 スノキ属 

花期 6−7月
高山帯に見られる落葉低木。高さ50cm程度。葉は長さ2cm程度の広卵形。

夏に開花。果実は直径1cm程度の球形で黒紫色となり、食べられる

分布 本州(中部以北の日本海側)

マルバシモツケ (円葉下野)  バラ科

高さ、花径、色30100cm5mmほど、白
花期、生育地6〜7月、高山の礫地や草地、林縁
分布
・北海道、本州(北中部)
特徴
・葉は主に卵形だが変形も多い
・花は頂部にかたまってつく
・おしべが花弁の2倍ほど長い
由来
・葉が円いシモツケのこと

マルバダケブキ (丸葉岳蕗)  キク科


花期:夏〜秋

葉は丸くて大きくて,フキ(蕗)に似ています。高さ 1 メートルくらいの花茎を出し,

直径が 8 センチほどの大きい黄色い頭花をつけます。

トウゲブキ(峠蕗)というのに似ていますが,頭花のつく柄が枝分れするところに
苞がついていないのがマルバダケブキです。

マンサク  (満作) マンサク科  マンサク属

名の由来 花をたくさんつけるので満咲く』⇒『満作。 
まず咲くが訛ったとの説もある

特性

 落葉小高木。 樹高2〜10m。 樹皮は灰色
葉は単葉で互生。 葉身は倒卵形(ややひし形)。 長さ5〜10cm。 幅4〜7cm。
葉の表面は緑色。 裏面は淡緑色。 葉縁は波状の粗鋸歯。
花は葉の展開前に咲く。 黄色の花が2〜4個かまたってつく。 花弁は4枚で線形。
黄色。 蕚片は4個で暗紫色。
(蕚片が黄色のタイプもある)
果実は朔果。 直径約1cmで熟すと開裂。

マンテマ  ナデシコ科 マンテマ属

ヨーロッパ原産の越年草で、高さ20〜50センチ、本州〜九州の海岸などに帰化している。

全体に毛が多く、葉は長楕円形〜倒卵状へら形。

花は総状につき、中央は紅紫色で、周囲は白色。花期は5〜6月。

ミズキ  (水木)  ミズキ科

花期:初夏

樹液が多く,春先に枝を切ると水が滴り落ちるためこの名前がついたということです。

一つ一つの花は目立たないのですが,それが数十個集合したものが棚状に咲くので,
初夏の山歩きなどで目立ちます。

ミズチドリ  (水千鳥)  ラン科


花期:夏

別名:ジャコウチドリ(麝香千鳥)
 

山地や低地の湿地に生える高さ 50 90 センチの多年草です。

茎の先に白い花を穂状につけます。花にはよい香りがするので,
ジャコウチドリ(麝香千鳥)という別名があります。

ミズヒキ(水引)  タデ科

花期:秋

 

熨斗などに懸ける紅白の水引が名前の由来です。

上から見ると赤,下から見ると白というわけです。

4 弁の花が咲きます。しかし,全体的には目立ちにくい花です
秋の野草として,また,茶室の庭などに好まれるようです。
日陰を好むようで,林の下生えに見られます。
科が全く異なるキンミズヒキ(金水引)というのもあります。

ミソガワソウ  (味噌川草) シソ科

高さ、花径、色50100cm2.0cmほど、薄紫
花期、生育地7〜8月、草原の湿った場所
分布北海道、本州、四国
特徴
・茎は直立し、断面は四角い
・葉は卵形で柄と鋸歯があり、先は鋭くとがる
・花は多数つき、花冠は上下の2唇形で、下唇は3つに裂け、
白っぽく紫色の斑点がある

ミゾソバ  (溝蕎麦)  タデ科 

別名:ウシノヒタイ(牛の額)
花期:秋

葉の先を下にして見ると,葉柄の両脇にある突起を「つの」に見立て,
ウシノヒタイ(牛の額)の別名があるそうです。

目に当たるところに黒っぽい模様があるので,なるほどな〜と頷けます。

本には「雑草として休耕田などにも群生する」とありますが,
ソバ(蕎麦)の花は白いので区別できるでしょう。

ミゾホウズキ  ゴマノハグサ科  ミゾホオズキ属


ミゾホウズキは北海道から九州、朝鮮南部・台湾に分布する柔らかい多年草。

茎は地際で分枝し、お互いが支え合ってかろうじて立ち上がっている。

葉は長さ1〜4cm。3〜4対の鋸歯がある。

花は6月〜8月に、茎の上部の葉腋から細い柄を出して咲く。

筒状の萼には隆起した筋があり、花冠は長さ1015mmで黄色。

ミチノクエンゴザク   (陸奥延胡索 )    ケシ科


別名ヒメヤマエンゴサク

雪割草やカタクリを見にいくと山麓に小さな花をつけてさいています。

ミツガシワ  (竜胆)  リンドウ科   ミツガシワ属

花が徐々にひらいていくことにちなむ。

初夏の頃、沼地や湿原で咲く。 群生することが多い。

白い小さな花が下からだんだん上へと 咲き上がっていく。

花びらの内側には白い毛が密生している。

花の終わるころには3枚に分かれた葉が すっかり広がって水面をおおってしまう。

葉は胃薬になる。 ・名前は、柏(かしわ)のように大きな葉が 3枚集まっていることから。
(三柏、とも書きます)

約200万年前の氷河期には北半球全体に 広がったといわれる、

古い植物。 現在、暖地に点在するこの花は、氷河期に 鹿児島あたりまで南下して
広がったものの 生き残り(遺存植物)だといわれている。

ミツバアケビ  (三葉通草)  アケビ科

花期:春

 

ゴヨウアケビはアケビとミツバアケビの自然交雑種だそうです。

ミツバオウレン (三葉黄蓮)  キンポウゲ科 オウレン属


花期:6〜7月

亜高山〜高山帯の針葉樹林内や湿原などに生え、茎の高さは5〜10センチ。

花茎の先に直径7〜10ミリの白色の花を1個つける。花弁に見えるのはがく片で5個ある。

花弁も5個あり、黄色で小さい。

根生葉は長柄があり、3出複葉。

小葉は柄がなく倒卵形、光沢があり縁に鋸歯がある。

分布:北海道、本州
(中部地方以北)

ミツバツツジ  (三葉躑躅)  ツツジ科


花期:春

関東,東海,近畿地方の山地に生える落葉低木です。
早春に,葉が出る前に紅紫色の花を咲かせます。

ミドリユキザサ  (緑雪笹) ユリ科 ユキザサ属 

花期 6−7月

本州中北部の亜高山帯の林内に見られる多年草。

高さ50cm程度。

初夏に開花。

ヒロハユキザサと同一とされる場合もあるが、茎には稜がなく、茎の上部や花序に軟毛が多い。

分布 本州(中北部)

ミネウスユキソウ  (峰薄雪草)  キク科

高山帯のやや乾燥した草地や礫地に生える多年草。高さ1020cm。

葉は長楕円形で、うっすらと綿毛が生える。
苞葉はびっしりと生えた綿毛が白く、花弁のように見える。

ミネカエデ  カエデ科 カエデ属

花期は6〜7月
標高
2000メートル付近の亜高山帯に生える落葉小高木で、

高さは8〜10メートルほどになる。
葉は、やや横に広く掌状に5ときに7
裂し、さらに羽状に浅く切れ込む。

花は淡黄色で直径8〜10ミリほど、総状に5〜10個付ける。

翼果は2個の分果からなる。北海道、中部地方以北に分布する。

ミネズオウ  (峰蘇芳)   ツツジ科

高さ、花径、色4cm位、0.7mmほど、薄いピンク
花期、生育地7月、高山の礫地
分布北海道や本州の中部以北
特徴
・枝が地面を這い、マット状に広がる常緑の矮小低木
・葉は一見イチイを思わせるが、より小さく革質で縁が裏に巻き込む
花冠は鐘形で4〜5裂、枝先に2〜6花を集めて咲く
由来高山に咲くスオウ(蘇芳)の意

ミミナグサ (耳菜草)  ナデシコ科  ミミナグサ属


花期:5〜7月  

山野の草地、道端などに生え、茎の高さは15〜25センチ。
茎頂の集散花序に、直径8ミリ前後の白色の花をつける。
花弁、萼片は5個で、花弁の先は2
裂し、花弁とが片の長さはほぼ同じ。

葉は対生し、卵形〜長楕円形で、両面に毛が密生する。全体に短い毛が生え、
く片には腺毛がある。
分布:日本全土

ミヤマアカバナ   (深山赤花)   アカバナ科   アカバナ属

花期:7〜8月 多年草
丈:5〜20
cm
自生地:高山帯の礫地
花の色:淡紅色
花の形:花弁は4個で2浅裂し、柱頭はこん棒状
葉の形:葉は両側に7〜12個の低い鋸歯がある

ミヤマアキノキリンソウ   キク科   アキノキリンソウ属

亜高山〜高山帯の草地によく見られ、その黄色は見事〜コガネギクと呼ぶに相応しい。

高地に咲くものほど背が低く、総花がこぢんまりとまとまる印象を持っている。
高山帯の草地に生える多年草で、高さ20〜50センチ。
総苞は直径8〜10ミリ、総苞片は3列で、ふつう先が尖る。

ミヤマアキノキリンソウ   キク科   アキノキリンソウ属

亜高山〜高山帯の草地によく見られ、その黄色は見事〜コガネギクと呼ぶに相応しい。

高地に咲くものほど背が低く、総花がこぢんまりとまとまる印象を持っている。
高山帯の草地に生える多年草で、高さ20〜50センチ。
総苞は直径8〜10ミリ、総苞片は3列で、ふつう先が尖る。

ミヤマアズマギク (深山東菊) キク科

花期】 68
草丈】 1020 cm程度
和名の由来高山に生える、アズマギクの一亜種であるから。

「東菊」は関東北部から東北に分布する「キク」だから。
生育地・特徴など高山の礫地や礫の多い草地に生える多年草。

全体に軟毛がある。根際に長いへら形の葉が多数つき、茎にも小さい葉がつく。

帯紫赤色の舌状花と黄色の筒状花からなる径2.5 cmほどの頭花を1つつける。

ミヤマイボタ  (深山水蝋)  モクセイ科  イボタノキ属  落葉低木

花期5〜7月、枝先に2〜7cmの円錐花序をだし、白い花を多数咲かす。
深山に生え、よく分岐し2〜3mになる。葉は対生し、
2〜5cmの披針形〜卵形で両端は尖る。

表面に短毛がある。

花冠は筒状漏斗形で先は4裂する。
雄しべは花冠から突き出る。
果実は小さな球形で黒紫色に熟する。
日本全土に生える。

ミヤマウズラ  (深山鶉)  ラン科   シュスラン属

夏から秋にかけて、大きな株は茎の中心から花茎を伸ばして数個の花をつける。

繊細な造りをしており、色は白から薄いピンクでかわいらしい。
名前は「深山鶉」であり、白い斑入りの葉の様子が、
鳥のウズラの羽の模様に似ているため。

また、名前に「深山」とついているが、実際には低山や丘陵地にごく普通にある。

ミヤマウツボグサ (深山靫草)  シソ科 ウツボグサ属


花期:7〜8月  

亜高山帯の草地などに生え、茎の高さは10〜30センチ。

茎先の総状花序に、長さ約2センチの青紫色の花を多数つける。

花冠は上唇と下唇からなる唇形で、上唇はかぶと状、下唇は3裂する。

萼も上下の唇に分かれ、花後に口を閉じ、果実を包む。葉は対生し、長楕円状披針形で
柄がある。縁には浅い鋸歯がある。


分布:北海道、本州
(北部)

ミヤマオグルマ(深山小車) キク科


花期、生育地7〜8月、高山の草原

高さ、花径、色1530cm3cmほど、黄色色
分布北海道
特徴
・全体にくも毛と細毛があり、白味を帯びて見える
・根際から出る葉は長楕円形で柄があり、茎につく葉は長楕円形で柄はなく、
 縁に細かい鋸歯がある
・茎の先に頭花が散房状に数個つき、舌状花と筒状花からなる
由来放射状に伸びる舌状花の形を小さな車に見立てたもの

ミヤマオダマキ  (深山苧環)  キンポウゲ科


花期:春

高山の礫地に生える多年草です。
栽培種のオダマキ(苧環)はミヤマオダマキの改良種と考えられているそうです。
深山に生えるオダマキの意味です。苧環とは,つむいだ麻の糸を,

中を空洞にして丸く巻き付けたものをいい,
花の形がそれに似ているからつけられた名前です。

ミヤマカタバミ  (深山片喰)   カタバミ科  カタバミ属


花期は3〜4月

多年草
本州〜九州の山地の木陰などに生える。

葉は全て根生して長い柄があり、3小葉からなる。

小葉は倒心形で長さ12.5cmで角はとがる。葉柄、葉の裏面、花柄に軟毛が密生する。

7cmほどの花柄への先に花を1個つける。
花は白色で淡い紫色の筋がある。果実は楕円形。


ミヤマカラマツ  (深山唐松)   キンポウゲ科

山地〜亜高山に生える多年草で、高さ20〜70センチ。

根生葉は長い柄があり、2〜3回3出複葉で、鋸歯は丸みがある。

茎葉は柄が短く、小葉は楕円形で浅い切れ込みがある。

カラマツソウの仲間には花びらがなく、白く花のように見えるのは雄しべの柄です。

多くの柄が長く丸く広がりカラマツのような花?を作っている。
ミヤマカラマツは柄の先の方だけが太くなるので全体的には優しげに見える。

カラマツソウは柄の根元の方から徐々に太くなるので全体としてはにぎやかになる。

葉も異なり、ミヤマカラマツの方が丸みがある。

ミヤマキヌタソウ  (深山砧草)  アカネ科  ヤエムグラ属

花期: 7〜8月

特徴
 草丈15〜30cmの多年草。茎はほとんど無毛。

 葉は4個輪生し、卵形〜広披針形で長さ1〜4cm、幅0.8〜1.5cm。

 先は狭まって尖り、3本の脈が目立つ。縁と脈上に短毛がある。
 花は茎の先に短い花序をだし少数の花をつける。

 花冠は黄緑色で直径3mm、先は4裂する。果実には曲がった短い毛がある。

分布・生育地: 北海道〜本州(北部)  亜高山の岩場や湿った斜面



ミヤマキリシマ (深山霧島)

ツツジ科の半落葉低木。

高さ0.31メートル。小枝をよく分け、枝が横に張る。

葉は楕円(だえん)形で長さ11.5センチ、革質で表面に褐色の剛毛がある。

56月、枝先に漏斗(ろうと)状で先端が五裂する径22.5センチの花を26個開く。

花色は紅紫色、朱色など変化がある

ミヤマキンバイ(深山金梅) バラ科

高さ、花径、色1020cm2cmほど、黄色
花期、生育地
・6〜8月、高山の草地、礫地
分布北海道〜九州
特徴葉は3小葉で、小葉は倒卵形〜くさび形広倒卵形、
 縁にあらい数個の鋸歯があり、多少毛がある
・花は数個つき、花弁は5枚で先がへこむ
由来深山に咲く梅の花に似た黄色い花の意

ミヤマクワガタ  (深山鍬形) ゴマノハグサ科 クワガタソウ属 

花期 7−8月
本州の日本海側にの高山帯に見られる多年草。高さ20cm程度。葉は対生し、

長さ3cm程度の長楕円形で、縁に不揃いの鋸歯がある。夏に開花。

花の色は多様で、八方尾根のものは青紫色が普通であるが、
右上の
のように白っぽい個体もあった。
分布 本州(中北部)

ミヤマコウゾリナ (深山髪剃菜)   キク科   ミヤマコウゾリナ属

亜高山〜高山帯に生える多年草で、高さは15〜50センチ。茎、葉、総苞に剛毛があり、花茎状の茎頂に黄色い頭花を付ける。
花期は7〜8月。本州中部地方以北に分布する。



ミヤマザクラ  深山桜  バラ科   落葉高木

葉は互生し、倒卵形で長さ47センチメートル、先は短く尾状にとがり、
縁(へり)に欠刻状の重鋸歯(じゅうきょし)があり、

裏面や葉柄に毛がある。花期は遅く、56月、総状花序をつくり、
1.52センチメートルの白色花を47個開く。

小花柄の基部に、葉状の包葉があり、果実期まで残存するので、
ほかのサクラと区別しやすい。

北海道から九州の深山、および朝鮮半島、中国東北部、ウスリー、
樺太(からふと)(サハリン)に分布する。

ミヤマシキミ  ミカン科  ミヤマシキミ属

関東地方以西、四国、九州の山地に生える常緑低木で、高さは1〜1.5メートルほどになる。

葉は互生し、倒卵状長楕円形、全縁、革質で表面は光沢がある。雌雄別株。
枝先の円錐花序に多数の白色花を付ける。花は白色で、4弁、直径1センチほど、香りがある。

ミヤマシシウド  (深山猪独活)  セリ科  シシウド属

亜高山帯〜高山帯下部の開けた草地に生える多年草で、高さは150cmほどになる。
大型で花もたくさん付くのでよく目立つ

ミヤマシャクナゲ  (深山石楠花)   ツツジ科

花名の由来. 高山帯に生えることに由来する

ミヤマダイコンソウ  (深山大根草)  バラ科

高さ、花径、色1030cm2cmほど、黄色
花期、生育地7〜8月、高山草原
分布北海道や本州の近畿以北、四国
特徴
・根性葉の頂小葉は特に大きく円形で径10cmほど
・花は茎上に散房状に1〜5個つく
由来深山に咲く大根の葉に似た植物のこと

ミヤマタネツケバナ  (深山種漬花) アブラナ科 タネツケバナ属

高山帯の岩礫地に生える多年草で、高さ3〜10センチ。

根茎は上部で枝を分け、地上茎は株状になる。

葉は奇数羽状複葉、柄があり、小葉は3〜7個で、長楕円形〜倒卵形、長さ2〜6ミリと小さい。
全縁で無毛。
茎頂に花弁の長さ4〜6ミリの白い4弁花を付ける。花期は6〜7月。

ミヤマトウキ(深山当帰)   セリ科 シシウド属  

山地に生える草。伊吹山に相応しく
薬草の一つ。
中国で病に罹った妻がこの草を飲んだところ
たちまち治り、離れていった夫が帰った
というので付いた名前だという

茎から沢山の枝が出て先に
笠のように白い花が咲く
花は花びらの中がくぼんだ
5弁花で
内側に曲がり、他のせり科の花に似ている

葉は2〜3回の三出複葉で濃緑色、
小葉に尖った鋸歯がある

セリ科のよく似た花は見分けにくくて
難しいが、この花は
6月の終わりから咲きだす

ミヤマハコベ  (深山はこべ)  ナデシコ科

花期:春〜夏

コハコベ,ミドリハコベ,ウシハコベなどの花の直径は 5 7 ミリくらいですが,

ミヤマハコベは直径が 1 1.5 センチくらいの大きい花をつけます。

花弁は 5 枚ですが切れ込みが深いので 10 枚のように見えます。
林の下のやや湿ったところに生えます。

ミヤマハナシノブ  (深山花忍) ハナシノブ科   ハナシノブ属

亜高山帯の草地や林縁に生える多年草で、高さ50センチほど。
葉は奇数羽状複葉で、小葉は7〜9対。
花序は散房状に咲き、雄
しべは花筒より長く、
柱頭は3
裂する。花柄や萼の基部に毛がある。

撮影:北岳

ミヤマハンショウヅル  (深山半鐘蔓)  キンポウゲ科 センニンソウ属

低山帯〜高山帯の林縁や礫地の茂みにはえるツル性低木

高さ0.3〜1メートル。
花弁は10数個、4枚の紅紫色の萼片に包まれる。

萼片は平開しない。萼には軟毛が生え、特に萼縁には密生し白く縁取る。

花後は、羽毛状に穂を伸ばす。
葉は2回3出複葉で披針形

ミヤマホツツジ  (深山穂躑躅)   ツツジ科  ミヤマホツツジ属

花期は78月。
落葉低木。
北海道、本州中部地方
以北のの亜高山〜高山帯と大山、蒜山に生える。
幹はよく分枝し、高さ
3050(〜100)cmになる。
葉は互生し、長さ
35cm、幅12cmの倒卵形で、先が丸く、基部はくさび形。

ミヤマママコナ  (深山飯子菜)  ゴマノハグサ科、ママコナ属

一年草。
山に生える。
茎は高さ
1050cmになる。
葉は対生し、有柄で、長さ
2.56cm、幅0.62cmの狭卵形〜長楕円状披針形。
花期は
89月。
上部の葉腋ごとに
1個花をつける、または花序をつくり花をつける。
花冠は筒状で先が唇形。下唇の内面に
2条の隆起がある。

ミヤママンネングサ  (深山万年草)  ベンケイソウ科 マンネングサ属


花期: 7〜8月

特徴
草丈3〜10cmの多年草。茎は地を這い、
花枝と花をつけない枝を出す。葉は柱状で長さ3〜7mm、直径1mm程度、多肉質。
花は花枝の先に集散状につき直径1cm程度、花弁は5個で濃黄色。

分布・生育地: 本州(東北地方〜兵庫県) 亜高山帯〜高山帯の岩場


ミヤマヤナギ−(深山柳)   ヤナギ科  ヤナギ属


分布 : 北海道、本州(中部以北)、南千島など

漢字で、「嶺柳」、「深山柳」と書かれるのが本種である。
自生地は、高山、亜高山であり、時に地を這う様に生えています。

ミヤマリンドウ (深山竜胆) リンドウ科


花期】 7月下旬〜9
草丈】 515 cm程度
和名の由来高山に咲くリンドウの仲間。「リンドウ」は漢名の「竜胆」に由来。

生育地・特徴など高山のやや湿った草地に生える多年草。

葉は卵状長楕円形で、厚みと光沢があり、対生する。葉の長さは410 mm

花冠は大きく5つに裂け、裂片の間に小型の副片がある。

ムカゴトラノオ (珠芽虎ノ尾)  タデ科

高さ、花径、色1030cm3mmほど、白
花期、生育地7〜9月、高山の草地や礫地
分布北海道、本州(中部以北)
特徴
・葉の多くは根際につき、厚味と光沢がある
・茎の上部につく葉ほど小さい(長楕円形)
・花被片はがく
のみで、5つに裂け、ふつう白色
・花穂の下の部分にむかごができる
・別名コモチトラノオ
由来
・むかご(珠芽)をもったトラノオのこと

ムシカリ  (虫狩)  スイカズラ科


花期:春

別名:オオカメノキ
山地に生える落葉低木です。枝先から散房花序を出し,小さな両性花をつけます。

周辺には直径 3 センチほどの白く大きな装飾花が取り巻いています。

オオカメノキ「大亀の木」のほうが名前を覚えやすい。

ムシトリスミレ(虫捕菫) タヌキモ科

高さ、花径、色5〜15cmcmほど、紫
花期、生育地7〜8月、高山の湿った礫地や草地
分布北海道や本州の中部以北、四国
特徴
・葉は厚く、縁は内側にまくれ、葉面に粘液を出して小虫を捕る
・スミレとは異なり合弁性で、花冠の上唇は2裂、下唇は3
裂し、距をもっている
由来
・葉で虫を捕るスミレに似た花のこと

北海道・幌尻岳で撮影

ムシトリナデシコ  (虫捕り撫子)  ナデシコ科  マンテマ属

花期 5〜7月
花径 約1cm
花色 紅色、淡紅色、まれに白色もある
草丈 30〜70cm
茎葉 対生、卵形〜卵状披針形、基部はやや茎を抱く
根生葉
生活史 1年草または越年草
生育場所 市街地、荒れ地、道端
分布 ヨーロッパ原産、日本各地で見られる
別名 ハエトリナデシコ
その他 花のつく枝の一部に粘液を分泌する部分がある

ムラサキ   (紫)   ムラサキ科  ムラサキ属

・初夏から夏にかけて、白い5弁の小花が咲く。
(花色は紫ではありません) 花の真ん中に「へこみ」があるのがおもしろい。

・根は太く紫色で「紫根(しこん)」と呼ばれ、 名前の由来となった。
これは紫色の染料や薬用に使われる。

・冬に、白い卵状の丸っこい実ができる。

ムラサキケマン(紫華鬘)  ケシ科


花期:春

別名:ヤブケマン(藪華鬘)
平地や山麓の日陰のやや湿った所に生える越年草です。

華鬘というのは仏殿の欄間などの装飾具のことです。

葉は 23 回羽状に細かく裂け,裂片には更に深い切れ込みがあります。

花は紅紫色,ときには白で,長さ 2 センチくらいの筒状です。

ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)  ゴマノハグサ科  サギゴケ属

名の由来 花が薄紫色で、花の形が鷺に似ているから 特性 多年草。 

やや湿り気のある日当りのよいところに見られる。 
根元から匐枝を出して広がる。 葉は根元に集中する。 葉は倒卵状楕円形。
長さ5〜7cm。 葉腋から花茎を伸ばす。

花は淡紫色〜紅紫色の唇形花。下唇は3裂し、
中央に
2列の盛り上がった黄褐色の斑紋が入る。 

花弁の長さは1.5〜2cm。 果実は刮ハで長さ約4mm。

類似種のトキワハゼトキワハゼはやや小さく、匐枝を出さない。

ムラサキシキブ  (紫式部)  クマツヅラ科


花期:夏
別名:ミムラサキ(実紫),コメゴメ
 
山野に生える落葉低木です。庭などに植えられて
「ムラサキシキブ」と呼ばれるのはコムラサキ(小紫)のことが多いと思います。

コムラサキに比べて実のつき方がまばらで,素朴な感じです。

ムラサキマムシグサ  (紫蝮草)  サトイモ科

花期:春
別名:カントウマムシグサ(関東蝮草),
5 月頃に特徴のある花をつけます。林の中に育ちます。

花のように見えるのは仏炎包(ぶつえんほう)で,
この色が緑色のものはカントウマムシグサ,
紫褐色のものはムラサキマムシグサです。

蝮草と言われる由来は茎(本当は茎ではない)の模様が蝮に似ていることから

ムラサキヤシオツツジ (紫八汐躑躅) ツツジ科

花期】 56
草丈】 23 m程度
和名の由来紫色の染料に何度も浸して染め上げたような美しいツツジの意。
生育地・特徴など山地の林内や林の縁に生える落葉低木。枝はやや細く、

枝先に薄い倒卵形の葉が数枚ずつまとまってつく。花は36個ずつ枝先につき、

径は34 cm雄しべは10本ある。良く似たヤマツツジの雄しべは5本。

メアカンキンバイ   (雌阿寒金梅)   バラ科 キジムシロ属

北海道の高山帯砂礫地に生える多年草で、高さ3〜10センチ。

全体に黄褐色の伏毛がある。
葉は3出葉、小葉はくさび形で先端に3個のあらい鋸歯がある。
花は直径1.5センチほどの赤みの無い黄色で、花茎の先に数個付ける。

花弁は倒卵形で円頭。雌しべは汚褐色長毛を密生する。

メドハギ   (目処萩)  マメ科、ハギ属

多年草。
野山に生え、低い木状。
茎は直立し、
60100cmくらいの高さになる。多数分枝し、有毛で稜線がある。
葉は
3小葉からなり、短い柄があり、互生し、茎に密生する。
花期は
810月。
萼は
23mmで5深裂し、毛が多い。
葉腋に数個づつ花が付く。花は
5弁の蝶形。花弁は7mmくらいの長さ。

メナモミ  (雌菜揉)  キク科  メナモミ属

山野に生える1年草で、高さは1メートルを超えるほどにもなる。

茎の上部には白い開出毛を密生する。
葉は長さ8〜19センチの卵形または卵状三角形で、大きい。

頭花はくすんだ黄色で、枝先に散房状に集まって咲く。
直径2センチほどで、舌状花と筒状花をもつ。

似た花にコメナモミがあり、こちらは全体にほっそりして白い開出毛が目立たない。

モウセンゴケ  (毛氈苔)   モウセンゴケ科    

日当たりのよい湿地に生える多年草で、葉は根生し基部はくびれて長い柄がある。
花茎を15
cm位にのばし、直径1cm位の白い花を総状に付ける。

葉に腺毛があり、その先から粘液を出して虫を捕まえ、
腺毛も葉も虫を包むように湾曲し、腺毛から消化酵素を分泌する食虫植物である。

モチノキ  (黐の木)  モチノキ科   モチノキ属

モチノキの葉は革質で楕円形。

先端はやや尖って、長さ47cm。鋸歯はなく、全縁で両面無毛。枝は緑色で角張る。

ライターであぶると死環ができて、黒変する。
これといった特徴のない葉で、小さな個体は同定しにくい植物の1つである

モミジ (紅葉、椛)  カエデ科

カエデ科 は双子葉植物の科で、主に温帯に分布する落葉木本、
150
種ほどからなる。大多数の種がカエデ属に属し、そのほかに中国産のキンセンセキ属 がある。

果実は2つに分かれ、それぞれ種子を1個含む。
カエデ属は果実に大きい翼がついているのが特徴で、
キンセンセキ属の果実も周囲に小さい翼をもつ。葉は対生し、
単葉(掌状のものが多い)または羽状複葉。

様々な樹木の紅葉を総称している場合もある。主に童謡などで愛でられるものはそれである。

赤・黄・緑など様々な色合いを持つ為、童謡では色を錦と表現している。


モミジカラマツ   (紅葉唐松)  キンポウゲ科 

高原や亜高山の樹林帯で出逢える。カラマツソウに似るが、
根生葉の形が全く違うのですぐ見分けることができる。

モミジ形の切れ込みの多い葉をもっています。

野の花図鑑

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